下肢静脈瘤
足にこんな症状はありませんか?
- 血管がふくれている
- 疲れやすい
- むくむ
- 就寝中のこむら返り
- かゆみと皮膚の変色
最初は症状が軽く、慢性化するため日常生活の中で気付かない患者さんもおられます。しかし、無自覚のまま生活の質を落としている場合や、重症化すると皮膚潰瘍を発症したりすることもあり、適切なタイミングで診断と治療を行うことが重要です。
治療について
下肢静脈瘤は足の血管にコブができる病気というイメージが強いかと思いますが、その正体は、静脈血液の逆流により下肢の血液うっ滞を原因として様々な症状を引き起こす病気です。


治療方法
血管内焼灼術
静脈内に細い管(カテーテル)を入れ、熱を発生させて静脈を焼いて閉鎖する方法です。局所麻酔のみでも可能ですが、当院では、より患者様のストレス軽減のため静脈麻酔を併用し、ウトウトした状態で治療を行います。

血管内塞栓術
焼灼術同様に静脈内にカテーテルを入れますが、熱を発生させる代わりに医療用接着剤を注入して静脈を閉鎖します。局所麻酔のみで治療でき、術後の圧迫療法の必要性も軽減されます。

硬化療法
細かい血管やカテーテル治療後に残存した血管に対して薬剤を注入し閉塞させる治療です。細い針で行うので局所麻酔も不要ですが、術後に圧迫療法が必要となります。
いずれの方法も基本的には皮膚から血管にカテーテルまたは注射針を通して行う治療ですので、傷跡はほとんど目立たなくなります。静脈瘤の状態によっては追加でコブを切除する場合もあり、その際は数ミリの傷が残ることもあります。
また、静脈瘤と診断されても治療が不要である場合もあります。超音波検査やCT検査などで下肢静脈瘤の状態、重症度を把握し、患者様のライフスタイルに合わせて適切な治療、疾患との付き合い方を提案させていただきます。
※2023年4月現在、当院での治療開始に向けて準備中です。詳しくは担当医までご相談ください。
診療日
月(9:00~11:30)/ 水(9:00~13:00) /金(15:00~18:00)
予約
不要
医師紹介

第二内科部長 藤田 智之 (ふじた・ともゆき)
- 出身大学
- 旭川医科大学医学部
- 専門
- 心臓血管外科
- 指導医・専門医・認定医
- 心臓血管外科学博士
日本心臓血管外科専門医・指導医
脈管専門医
下肢静脈瘤血管内治療指導医
腹部ステントグラフ実施医・指導医
胸部ステントグラフ実施医